記事画像

今更だけど、浅煎り、深煎りを考察してみる。

私が住む北海道では
依然深煎り文化が根強く、
実際私も、普段飲んでいるのは深煎りのコーヒーです。

でも東京などで、コーヒー専門のカフェに入ると
「深煎りは置いていないんです」
と言われることがほとんど。

全国的なコーヒーのイベントに
札幌で参加すると、出品者側は
「深煎りはないの?」という質問を多く受け
びっくりされるようです。
理由はわかりませんが、
北海道の寒い気候も少しは影響しているのではないかと思います。
そして、コーヒーはぬるいとダメと思っているのも北海道あるある。
冬に冷め切った体をあたためようとしているときに
ぬるめのコーヒーがでてきたら、あれ???と私も思ってしまうかも。

浅煎りのコーヒーはもちろん華やかな香りを楽しめたりして
美味しいです。でもなぜか深煎りに戻ってしまうんですよね。

それでは、今なぜ、
浅煎りコーヒーが流行っているのか理由を探ってみます。

これは大きく分けて「味」「文化」「技術」の3つの視点で説明できます。
簡単に言うと、時代が“素材そのものの良さ”を求めてるから。
以下、もう少し深掘りしてみます

1. 味の多様性とフルーティさへの注目
浅煎りは、豆本来の果実味・酸味・香りのニュアンスが強く出ます。

昔は“酸っぱい=失敗”みたいに思われてたけど、
今は「ベリーっぽい酸」「オレンジのような爽やかさ」など、
ワインみたいな表現ができる複雑な味が評価されるように。
→ つまり「ただの苦い飲み物」から「香りと味の旅ができる嗜好品」になってきた。

2. スペシャルティコーヒーの広がり
浅煎りは、品質の高いコーヒー豆(スペシャルティコーヒー)と相性抜群。

産地・品種・精製方法ごとの違いがハッキリ出るので、
「豆の個性を味わいたい」という人が増えた。
→ スペシャルティの魅力を最大限に引き出す方法として、浅煎りが選ばれるように。

3. 第三の波(サードウェーブ)コーヒー文化の影響
2000年代以降、アメリカ西海岸や北欧から
「サードウェーブ」と呼ばれるムーブメントが広がった。

これは“クラフトコーヒー”“産地の透明性”“抽出の精密さ”
などを重視するスタイル。
→ その中で、浅煎り=クラフト感・透明感があるというイメージが確立。

4. 焙煎・抽出技術の進化
昔は浅煎りだと「酸っぱいだけ」「薄い」「未熟感が残る」となりがちだった。

でも今は、焙煎の精度や温度コントロールの技術が上がり、
浅煎りでも「甘さ」「コク」「余韻」をしっかり引き出せるようになった。
→ 技術の進化が味わいの幅を広げ、浅煎りの完成度も格段に上がった。

5. クリエイティブな楽しみ方ができる
フルーツみたいな香りの豆 × 浅煎り = 「今日はストロベリーっぽい」
「昨日のはピーチみたいだった」みたいに、毎回発見がある。

つまり浅煎りは、「素材の良さ」「作り手の技術」「飲む人の感性」が
全部ハマってきた、今っぽいコーヒーとのこと。
バリスタや一般のコーヒーラバーたちが「表現したい味」を
浅煎りで追求してるんですね。

余談ですが、深煎りと浅煎りの飲み分けは、
・チョコやナッツ系スイーツには深煎り
・柑橘系やチーズケーキ系スイーツには浅煎り

こういったペアリングの幅も広がって楽しみ方も増えているようです。

ここで気が付きました。
私は深煎りとの相性が抜群のチョコレートをコーヒーといただくので、
そんなこともまだまだ深煎りが大好きな理由なのかもしれません。